再び緊急事態宣言が発出され、いろいろな制約が付きまとう年明けとなりました。
 今回は学校は休校措置は取らないなど、前回から学んだことを社会全体としても個人としても活かしながらこの事態を乗り越えていければと思います。
 以前の通りに戻ることを目指すのではなく、様々な変化・制限を受け入れ、今までの経験と照らし合わせ、よりよい方法を模索していく姿勢が求められる日々が続きます。前例を踏襲する方が楽で安心なため、ついついそちらに流れがちです。しかし、新しく何かを始めること、作り出していくことは、労苦を伴いますが、ワクワクする楽しさもあり、今、私たちは地球規模でその機会を与えられているのだと思います。
 ASCルームでは密を避けるため、プレイスペースだったところにも机・椅子が置かれ以前と比べると室内遊びがかなり制限されていますが、子ども達はそのような条件下でも楽しめる過ごし方をいろいろと編み出してくれています。「〇〇はダメ!」「○○しないように!」というような言葉ばかり発してしまいがちですが、子ども達の柔軟さ・たくましさに助けられ、励まされています。
 変異種のウイルスの確認も報告されていますが、ウイルスに限らず生物は生き残っていくために環境に応じて少しずつ変容します。私たちも新しい環境を受け入れ、その中で心地よく過ごしていけるよう「したたかに」変容していく時なのかと思います。
 私が着任した8年前のことを思い返すと、学校を始めASCを取り巻く環境は大きく変わりました。ASCもその変化に対し、新しい環境に適応するよう変容しながら続いていくことを願っています。

ASC 永井 典子