4年生では、漢字辞典の使い方を学習します。休校中に漢字辞典の使い方は一度学習しましたが、すべてのお家に漢字辞典があるわけではないので、学校で全員使ってみることにしました。

 これからの時代、生活の中で漢字を調べるときは、電子辞書やスマホなどを使ってパッと調べることがほとんどだと思います。そんな中で…「5、6年生でも、中学校でも、高校でも、漢字辞典の使い方はきっと学習しないから、もしかすると今しか使わないかもしれないですよ。」と伝えると、ずしりと重い漢字辞典を大切そうに手に取り、興味深そうにページをめくっている子どもたちでした。

 漢字を調べるためには、「音訓さくいん」「部首さくいん」「総画さくいん」のいずれかを使います。調べたい字の情報がどれくらいあるかによって、その手段が変わってきます。それから、書き順の決まりをある程度知っていること、部首の知識があることも、調べるための重要なポイントです。実は、これまでの学習がかなり生かされる活動でもあるのです。

 まずは、ぱらぱらとページをめくり、自分の好きな字をさがしてノートにメモしました。

 

 その後、まだ学習していない漢字を提示して、その漢字にたどりつけるか挑戦してみました。目的の漢字にたどりつくと、まるでクイズを解いたような達成感が得られます。また、知らない時でも読み方や使い方を知ると、「あぁ、こんな風に使うのか。」と新しい発見をすることができました。

 

 「漢字ってこれからも増えるのかな…。」と質問してきた子どもがいました。新しい言葉はどんどん生み出され、国語辞典の編纂はとても難しいようですが、漢字はどうでしょうか。子どもたちとともに、これからの漢字の未来を楽しみに見守りたいと思います。

 

4年担任 秋田幸絵