6年生の社会では歴史の学習を進めています。
戦国時代の3英傑、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康。

中でも豊臣秀吉の政策に有名な「刀狩り」があります。
農民から武器を取り上げ、兵農分離(武士と農民の身分の違いが明確になった)が進んだと言われています。

裏を返すと、この時代は一般庶民・農民が当たり前に鉄砲や刀などの武器を持っていたということです。
現代社会はどうでしょう?日本やアメリカの人々は今、どのような生活をしているでしょう?
 
授業では、秀吉の「刀狩令」の裏にある「天下統一による平和な社会の到来」や
「一部の人間が武器を持つことで治安を守る」という点と、現代社会とをつなげて
子どもたちにこう問いました。

「人々が武器を持つ社会は良いのだろうか?」



6年生の解答例
「どちらも(武器の所有の是非)正直反対である。アメリカ化してしまうと誰もが犯罪を起こすというリスクがある。日本のような社会(秀吉が目指した社会)は
一部の人だけが武器を持ち戦争をしていたが、この時代と同じように武器を持つ集団があれば、それが暴走してしまうかもしれない。」

「今の日本では銃を持っていれば銃刀法違反として捕まるが実際は闇サイトなどで手に入れることができる。
それなら銃社会の方がいい。銃刀法違反を作るならもっと銃の売買や闇の輸入を規制することに力をいれるべきだと思う。」

「武器を護身用に持っていると、少しカッとなっただけで人を殺してしまいそうで怖い。その証拠に武器を持つことを許可されている
アメリカでは凶悪犯罪の発生件数が日本の19倍と多発している」

子どもたちは自ら調べた情報と問いを関連付けながら、
なるほど!と思わせるたくさんの意見を出し、それを交流することができました。
日本の歴史の出来事を現代社会と比較して考えると、子どもたちも自分事のようにそれをとらえることができます。

次はどの時代で、子どもたちにどんな投げかけや仕掛けをしようかと考え中です。

6年生社会科担当
一柳 丞