「美しい手」

 

人の手がとても好きです。どの手にも違った魅力がありませんか。私が特に好きなのは

働き者らしさを感じる分厚い手と子どもの手です。

 

今日も様々な場面で様々な手を見つけました。

心を通わせるための手

思いを伝えるようと伸ばされた手

ものを大切に扱う手

いたわる気持ちが見える手

どれも素敵な手でしたが、これらは開かれた手といわれます。では、閉じた手とは?

それは、お祈りをする手です。

 

祈る手といえばデューラーの絵画を思い浮かべる人も多いことと思います。この絵の手は閉じています。閉じた手は祈る手、他の一切のことに使わず、神に向かう手だそうです。手を閉じ祈るとき、私たちは神を動かす可能性をもつため、最も活動的な手とも言われているようです。「閉ざされた手」が、一番大きな働きをするなんて、意外な気もしますが納得です。

 

私たちの手から織りなされる行いが神のみ旨にかなうものでありますように。

  

 

一年担任 稲光千賀子