母が高齢のため、訪問診療をお願いする事になった。他人に鍵を預けるなんて。ところが、紹介されたお医者様、担任したことのある児童のお祖母様だった。しかもその子どもは子どもでも聖人君子のような児童であった。「鍵、預けます。お願いします。」即、決断。そしてやがて母が亡くなり、葬儀をすることとなった。紹介していただいた会社、これまた本校の保護者の方がいらっしゃる会社であったが、そのご子息の礼儀正しさが思い出され、「お願いします。」即、決断。介護生活後でもあり、憔悴しきっていたが、その中でも思った。子どもだけをみて信頼されるような子どもに育てることの大切さを。また、こういう子どもたちに出会っていたのだと再認識し、本校の魅力を改めて誇らしく思う。

4年担任 坂瀬雅美