5月になり、政府による緊急事態宣言の延長がされ、学校も休校措置が延長されることになりました。

 子どもたちには、どのように受け取れたのでしょうか。私自身、児童期にこのような経験をしていません。

 ところで、先日、実家の母親と話す機会がありました。母は戦争を体験している世代です。

「戦争当時と比べれば、食べるものもあれば、必要があれば、外出もできる。健康にさえ気をつけていれば、爆撃に遭い命を落とす危険はないだけありがたいことやで。青い空が見えるやんか。(笑)」

 何を時代錯誤なことを、と息子ながら感じたものの、今に置き換えると、人生で経験したこととして、その後の大きな社会観に影響を与えるに違いない事態を経験している子どもたちです。

 子どもたちに、生きていく上で大切なことを教えるのが、先人である大人の大切な仕事でもあります。

 まもなく、休校措置が明けて学校に戻ってくる子どもたちを迎える心構えができているだろうか、と考えながら、日々オンラインで繋がる子どもたちの表情を見ています。

 子どもたちは、本当に純真であり、無垢であり、責任の重さを改めて感じます。

 3年生では、毎日Zoomで朝の交流をし、授業を始めています。双方向にやりとりできる喜びを感じながら…。

 尊い日々の積み重ね、子どもたちは何を感じ、学び、成長しているのだろうと期待と不安に苛まれながら毎日を過ごしています。

 これは、保護者の皆さまにとっても同じ思いなのではないでしょうか。その想いを共感しながら、休校が明けた時に子どもたちを迎えたいと思います。

第3学年 担任一同     (文責 中西)