「秋と言えば、〇〇」という全校アンケートを今年も児童会執行部主催で行った。読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋…と分野は様々である。学年別の秋色カードに子どもたちが思い思いの一言やイラストをかく。小さなつながり方であるが、靴箱の近くに掲示してあり、全校生の思いを一度に見られる良い機会である。

 今年は、秋と言えば「ごんぎつね」。物語の中に彼岸花も登場する。それより何よりやはり、ごんと兵十の心がつながりかけた時にお別れ・・・というところに秋を感じる。この場面だけが直接会話ができた場面で、それまでは心でのやりとりばかりであるが、ごんのように自分を強く主張することなく思いだけで進行していくこの物語に、以前よりも静かな美しい秋の気配を感じる今日この頃である。

4年担任 坂瀬雅美