秋らしくさわやかな気候の中,6年生の修養会が行われました。山の家で行うのは2019年以来です。
 神さまの恵みである自然を全身で感じ,一日沈黙のうちに自分の内面と向き合い,小学校生活や自分自身について振り返り,今後の自分の歩むべき道について考えることが修養会の目的です。ご指導は,聖ヴィアトール修道会ウィリアム・セルジュ・バティオノ神父様でした。 
 今年の修養会のテーマは「神の痛むほどの愛」です。神父様の出身地である西アフリカのブルキナファソはどんな国なのか。教育制度が整っていない国で,どのように学習を積み上げてきたのか。なぜ,遠い国である日本に来ることになったのかなど,聖書のみことばと関連づけながら,これまでの神父様の社会的境遇や経験など,貴重なお話を伺うことができました。神父様のお話をもとに,自分たちが学校に通っていることが,あたりまえではないことに気づき,沈黙のうちに自分自身を振り返り,先生方や友だちと分かち合いをしました。
 最後は,学校に戻り,6年生と教職員が一緒にみことばの祭儀に参列しました。神父様は今日一日のまとめをしてくださり,各クラスの代表が修養会の学びを共同祈願として祈りました。そして,6年生は一人ひとり神父様に按手をしていただき,神様の祝福をいただきました。
 修養会を過ごした6年生は,毎年このあと一回り大きく成長します。この体験が,今後の心の糧となりますように。

校長 原山 稔郎