風薫る5月,彩り鮮やかな花の美しい季節になりました。
 カトリック教会では5月を聖母月と呼び,聖母マリアにお捧げして祈ります。校名のNotre Dameはフランス語で,イエス・キリストの母である聖母マリアを意味します。
 また,9日は,ノートルダム教育修道女会の創立者マザーテレジア・ゲルハルディンガーの帰天日です。教会では亡くなることを帰天と言い,天国に召されたという意味の祝日です。
 マザーテレジアは1797年,ドイツ南部の小さな町スタッタムホフで生まれ,「教育によって世界を変えよう。すべての子どもたちに神のやさしい愛が届くように。」という夢を実現させるために,新しい学校を作りました。イエス・キリストが命がけで私たちに伝えたかった神さまの愛を,教育という形で子どもたちに伝えようとされた創立者の思いは,ドイツからヨーロッパ,アメリカ,そして日本へと広がり,現在世界30か国にノートルダムの学校が設立されています。
 時代は変わっても,私たちは創立者マザーテレジアの実践を良きお手本として受け継ぎ,日々の教育活動に携わっていきたいと思います。

校長 原山 稔郎