主のご復活おめでとうございます!
 全世界の教会が復活の喜びで満たされています。(今年の復活祭は、3月31日でした。)
 復活の喜びのうちに、新年度が始まりました。本校は今年、創立70周年を迎えます。
 昨日は年度始めの職員会議で、今年度の学校の方針を「伝統と進化」とすることを伝えました。「伝統と進化」を言い換えると「不易流行」とも言えると思います。古いものを受け継ぎながら、新しい改革を進めていきたいと考えています。
 今から190年前、創立者マザー・テレジア・ゲルハルディンガーが、教育によって世界を変えようという強い意志を持ち学校教育に力を注いだこと。創立者の意志を引き継いだ4人のシスターが、戦後間もない京都に来て、言葉や文化が違い、土地勘も無いところでの大変な苦労の末、本校が創立されたこと。それ以来「徳と知の教育」を70年継続していることを、全教職員で確認しました。
 本校の「伝統」は、祈りです。シスター方をはじめ、本校に関わってくださった多くの方々の祈りによって、すべての教育活動、すべての児童、保護者、教職員が支えられてきたと思うのです。すでに学校から退かれたシスター方は、今でもずっと小学校のために修道院でお祈りくださっています。今年度は、教職員もこれまで以上に、子どもと共に祈ることを大切に考えます。
 そして、「進化」はその時代に合った様々な新しい取り組みです。この柔軟な取り組みが現在の学校へと発展させてきたと思うのです。
 今後、予測困難な時代を生きていく力をつけ、自分も他人も大切にする子どもとして成長することを願い、「徳と知の教育」に一層の努力をして取り組むことを確認し、全教職員が決意を新たにスタートいたしました。
 今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

校長 原山 稔郎