昨日は,水泳学習の参観がありました。プールに行くと,近くのクスノキからニイニイゼミの鳴き声が聞こえてきました。今年の初鳴きでしょうか。夏が近いことを耳で感じました。
 1・2年生は生活科の単元で,栽培学習に取り組んでいます。中庭には,1年生のアサガオと2年生のミニトマトの鉢がきれいに並んでいます。毎朝,成長の様子を見に来ている子どもたちをそっと校長室から見るのが,今の楽しみの一つになっています。
 新約聖書のマタイ福音書13章に,「種を蒔く人」のたとえの説明という箇所があります。良い土地にまかれた種は,神のことばを聞いて悟る人であり,多くの実を結ぶと解説されています。
 私たち大人は,日々,子どもたちの心を耕しながら,種をまき続けています。子どもたち一人ひとりの可能性や,成長の早さも違いますし,どんなによい種であったとしても,まかれた土地によって成長は変わります。ただ種をまくだけではなく,子どもたちの心の土壌がどういう状態なのかと常に関心を持ち,子どもたちの心に適切に水をやることによって成長は変わっていくでしょう。
 せっせとお世話をしている子どもたちを見ながら,そんなことを思いました。アサガオの花がたくさん咲き,ミニトマトがたくさん収穫できますように。

校長 原山 稔郎