今日から後期が始まりました。今年の夏も,酷暑の日が続きましたが,もうずいぶん前のことのように感じます。
 まだ新型コロナウイルス感染症が収束しておらず,後期も例年のような活動はできないことが多くあるでしょうが,こんな時だからこそ自分の考えで行動し,学校に通える幸せを感じることができる後期にしてほしいと思っています。前期の振り返りを活かしながら,新しい気持ちで後期をスタートしました。
 カトリック教会では,10月を「ロザリオの月」として,特別にロザリオ(祈りを数えるために使う数珠のようなもの)を使って聖母への祈りをすすめています。カトリック校である本校も,イエス・キリストの母となった聖母マリアを思い,私たちの祈りを神へ取り次いでくださるよう願いながら,声を合わせ,心を合わせて祈る時間を作ることは大切だと考えます。
 例年聖堂に集まり,世界平和のため,苦しんでいる人,病気の人,亡くなられた人のために,ロザリオの祈りをしていましたが,今年は大人数で集まることが難しいので,TV放送を通じて教室で祈ることにしました。早速始業式に,全校でロザリオの祈りを唱えました。今年は,ロザリオの祈りを唱える声が,聖堂ではなく教室から響いてくることでしょう。

 また,今日,10月1日は中秋の名月です。一年で最も美しい月だと言われています。秋は空気が澄み,月が鮮明に見えることと,季節によって月の高さが変わるため,眺めるのにちょうどいい高さだそうです。過ごしやすいこの時期は,お月見をするのにはちょうどいいのかもしれませんね。
 お月見といえば,月見団子を食べたり秋の七草であるススキを飾ったり、お月見ならではの楽しみがありますが,今晩の中秋の名月は,綺麗に見えるでしょうか。普段,じっくりと月を眺める機会はなかなか無いものです。秋の夜長のひとときを,ご家族で楽しんでみられてはいかがでしょうか。

 
<山の家のすすきと月見だんごが1階中央階段前に飾られています>

校長 原山 稔郎