本校は毎月の目標があり,6月の月目標は「寛大」です。
 「寛大」の意味を調べてみると,心が広く思いやりに満ちていて,人の失敗や欠点なども含めて受け入れることやその様子を指す言葉と書かれています。「寛」という文字には,「ゆとりがある・心がひろい・きびしくない」という意味があり,大きいことや立派であることを意味する「大」と合わさって,度量が大きく他人に対して厳しくない様子を表すそうです。

 カトリック教会では,6月を「み心の月」としていて,イエスのみ心を思い,イエスのみ心に祈り,イエスのみ心に学ぶよう勧められています。
 新約聖書のルカ福音書にある「放蕩息子のたとえ話」は,イエスのみ心そのものをあらわしている話です。これを読むと,私のような放蕩息子であってもいつも守り導き,支えられているとしみじみ思うのです。私が学校の教師を続けてこられたのは,多くの方の支えがあったこと以上に,イエスの愛の心に支えられてきたと感じます。
 日々の生活の中で些細なことで心が揺れたり,乱れたり,落ち込んだりしますが,イエスの寛大な心に倣い,「わたしがあなたがたを愛したように,あなたがたも愛し合いなさい。」(ヨハネ福音書13章34節)というみことばを心にとめて生きていきたいと思います。

校長 原山 稔郎