風薫る5月は,カトリック教会では聖母月と呼んでいます。聖母マリアとはイエスの母のことで,フランス語ではNotre Dameです。
 様々な花が咲き,新緑の美しい季節です。また,イエス・キリストの復活の喜びと希望に満ちた月でもあります。そのような5月を,教会ではマリアさまにお捧げして祈ります。
 教皇フランシスコは,世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症が拡大する中で,家族での祈りの大切さを指摘され,特に5月はロザリオの祈りを家族で唱えるようにと勧められました。
 海外の家庭のように家族がそろって祈ることは難しいかもしれませんが,世界中の誰もが,今の状況が少しでも良くなるようにと願っています。聖母月にあたり,聖母の名をいただいた本校ではロザリオの祈りを捧げ,感染症の収束のため,病床にある人たちのため,医師や看護師などの医療関係者のため,経済の悪化で苦しんでいる人たちのため,全世界の為政者たちの正しい判断のため,そして一日も早い学校の再開のため,聖母マリアの取次ぎを願いたいと思います。
 例年,講堂に児童が集まり行っていた「聖母月の祈りの集い」は,今年はデジタル配信で行います。ご家族の方も,児童と一緒に共に祈りを捧げていただければ幸いです。

校長 原山 稔郎