7月12日(日),教皇フランシスコは,バチカンで正午の祈りの集いを持ちました。祈りに先立ち,教皇は,この日の福音の朗読箇所マタイ福音書の「種を蒔く人」のたとえ(13:1-23)をテーマに説教を行われました。(全世界のカトリック教会では,毎日朗読される聖書の箇所が決まっています)教皇は,わたしたち一人ひとりが「み言葉の種の落ちる土地」であると述べられ,その種を実らせるために「良い土地」となるよう,信者たちを励まされました。

 今週の月曜日に,私も全校テレビ放送で同じ聖書の箇所を使って,「種を蒔く人」のお話をしました。はじめに,1年生の時にアサガオの種を蒔き,花が咲き,種を取った経験を思い出させました。どうしてたくさんの花が咲いたのでしょうと問いました。それは,種を蒔いたのが,道端でもなく,石ころの上でもなく,いばらの中でもなく,養分が十分にある良い土だったから,そして,皆さんがしっかりお世話をして水やりをしたからだと理由を話しました。皆さんの心にも,神さまのみ言葉の種は蒔かれています。心をしっかり耕し,よい土地となって,蒔かれた種を大きく育ててほしい。それは神さまの言葉やお祈りを大切にし,それを心に受け入れ,毎日の生活で実行する人のことですと話しました。

 イエスさまが2000年前のイスラエルの人々に向けて話された言葉が種となり,時を超え,子どもたちの心にも蒔かれました。いつか大きく育ち,たくさんの収穫がありますように。

校長 原山 稔郎