3月も1週間がすぎ、今のクラスで過ごすのも、あと10日余りとなりました。6年生のように卒業してしまうわけではなくても、やはり、1年間慣れ親しんだクラスが終了するのは、とても寂しいものです。

 学年末にあたり、どの学年でも、自分を振り返り、次の自分の課題を見つけます。今年5年生では、その「振り返り」をより一層いかすために、次の5年生、つまり、新5年生に手紙の形にして振り返りを伝えようとしています。

 1年間を振り返ると、当然、楽しかったことばかりでなく、辛かったこと、悔しかったこと、達成感を感じたこと、努力が足りなかったこと、うまくいったこと、いかなかったこと…。それぞれの心や頭の中にはたくさんの思い出があります。
 やはり、1番の思い出・頑張りとしては「遠泳合宿」のようです。厳しかった練習、そして、それを互いに励ましあって乗り越え、本番完泳した達成感。友達、保護者、先生、卒業生からの沢山のはげまし。何より頑張りぬいたのは自分だという「自信と誇り」。手紙の下書きを読むと、それぞれの思いが文面からひしひしと伝わってきます。

 また、学習面や生活面で、普段、私達教師が指導している事がらが様々に登場します。子ども達みんな、頭ではよく分かっているのですね。「分かってくれているのだ」とほっとすると共に、「分かっていることを繰り返し言われて嫌だっただろうな…。」と反省しました。ごめんなさい。

新5年生への手紙より  ~一部抜粋~

「…キミたちの中には『自分には、遠泳は無理だ』と思っている人はいませんか。大丈夫です。僕もはじめは、平泳ぎは100メートルも泳げませんでした。しかし、練習を積んでいくうちに、『楽勝や!』と思えるまでになりました。だから、キミたちもめげずに頑張って練習してください。」

「…5年生は色々行事もあるし、勉強も大変になってきます。そこで、私が君に送る言葉は『先のことは考えなくていい。目の前にあることを確実にこなしていこう』です。この言葉を目標にして、遠泳合宿や勉強を頑張ってください。みんなと共に助け合いながら頑張ってください。」

 ちょっと、お兄さん、お姉さんぶった文章も微笑ましいです。ちゃんと、次は、自分たちが最高学年だ!と自覚もしているのでしょう。

 5年生の皆さん、1年間ありがとう。(もう少しありますが…。)なんでも、目いっぱい頑張るあなたたちのことが大好きです。あと、10日あまり…。叱ることもあるとは思いますが、目いっぱい笑ってすごそうね。

 5年生担任  田島 美穂