本校では、毎朝、各クラスで「朝のスピーチ」に取り組んでいます。

クラスのみんなの前でスピーチをすることは、勇気のいることです。まだまだ、人前で話すという経験が乏しい1年生にとっては、短い朝のスピーチであっても、毎回、大きな試練なのではないでしょうか。

そんな1年生の子ども達も、入学から半年が過ぎた頃から、少しずつスピーチに慣れてきたようでした。そこで、今では、より聞き手を意識したスピーチを目指して、『みんなにしっかり届く声で発表すること』『スピーチの内容を膨らませること』をめあてに掲げて取り組んでいます。このめあてを達成するためには、どの様な指導をすればよいのか、どんな支援が必要なのか、先生方と話し合う機会がありました。その中で、「子ども達が、『友達に 伝えたい!』と思うスピーチのテーマ設定が大切なのではないか。」という意見が聞かれました。いつも、スピーチのテーマ設定には頭を悩ますのですが、今回のテーマは「おとなりさんのすてき」(座席が隣のお友達の「すてきだな」とおもうところ)に決めました。

どんなスピーチになるか楽しみにしていたら、子ども達は、とても嬉しそうに、大きな声で次々に「おとなりさんのすてき」を発表してくれました。「後ろのお友達にも届くようにお話してみよう!」や「どうしてそう思うのかな?」といった声かけは必要ありませんでした。
子ども達は、きっといつも、友達のよさを『友達につたえたい!』と思っているのです。普段は、照れくさくってなかなか言えないけれど…。

いいところを言ってもらった子はにっこり、
スピーチをした子もにっこり、聞いているクラスの子達もにっこり。
みんなにこにこしながら、今日も楽しい一日が始まります。

 

1年担任 松本 唱子