松田昌さんが、ノートルダムに来られました。昌さんは、私のあこがれの人でした。松田昌さんのエレクトーン演奏を初めて見たのは私が10才の時でした。それは、ヤマハの主催する「第6回ジュニアオリジナルコンサート」の時のことです。私が自作曲『夢の中に』で、エレクトーンのコンクールに出た時の特別ゲストが松田昌さんでした。舞台で、両手両足をものすごい速さで動かし、のりのりのリズムで格好良くエレクトーンを弾く姿に、「わたしも昌さんみたいな演奏家になりたい」と、強く思いました。その後私は15才まで、毎年その作曲のコンクールに出ました。店別予選では選ばれるのですが、いつも京都・滋賀地区大会出場止まりでした。最後の年は、エレクトーンとピアノのアンサンブルの曲を作って弾いたのですが、これも選ばれませんでした。もっと上手な人がいつもいました(実は、本校の保護者の方の中にもその時の上位入賞者がいらっしゃると最近知りました。そのこともうれしかったです)・・・一方、自分は特別ではないと納得し、高校1年の時に断念しました。

 その後、月日が流れ、なんと私は数年前から再びエレクトーンを習っています。(指導して下さっている先生は、私よりも年は下ですが、上手に教えて下さいます。)そして、昌さんの曲で「ニューヨークパッションストリート」という両手両足を使う曲にも挑戦し、1年がかりで練習し、小さな発表会に出ました。今は、毎年その発表会に出場することを目標にしています。

 そして、教員の研究会で昌さんの鍵盤ハーモニカを聞く機会に恵まれ、再び感動。そして3月1日に昌さんがノートルダムでコンサートをされ、私は一日中とても幸せでした。世界のいろいろなところで演奏活動なさったお話やその演奏から、たくさんのエネルギーをいただきました。松田昌さんは今も格好良く、あこがれの方でした。

2年担任 坂瀬雅美