1月24日(火) 「どうぞ、どうぞ」
1年生の特別国語は、「音声言語の領域」を中心において、様々な角度から、国語科の指導領域全般にもふれていきます。
1年生が楽しみにしているのは、ブックトークに類似した絵本の読み聞かせです。ブックトークは本来、少人数で行うのが理想的なのですが、クラス全員を対象にしなければならないという条件のために、クラスの中で行う時はテレビ画面の映像に置き換えて読んでいきます。それでも、できるだけ、児童を話の展開の中に入り込ませようと工夫を重ねます。
ウクライナの民話「てぶくろ」 |
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なんともいえずさわやかな終わり方です。この絵本は幼稚園の時に読んでもらっているので、よく知っている作品なのですが、今でも声をあげて喜びます。読み始める前に、私は課題を出しました。 |
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そこで、私は、もう一つ課題を重ねました。「では、その不思議なことを起こした魔法の『ことば』は何だったのでしょう。」この質問には半数以上の児童たちの手が挙がりました。「では、私に、内緒話で知らせてください。」
一人ずつ、私の耳元でささやいてくれました。「あのね、魔法のことばはね、『どうぞ、どうぞ』だと思います。」 みんなが内緒話を終えた時、授業の終わりを告げるチャイムが鳴りました。こみあげてくるうれしさを味わいながら、私は1年生のあいさつに応えて深く頭を下げました。
国語科 シスターアンミリアム木村