2001年9月11日,世界中を震撼させた同時テロ多発事件が起こりました。多くのいのちが奪われ、悲しみと怒り,恐怖と混乱が世界を駆け巡りました。あれから21年,私たちは世界平和を望み,その実現のために,祈りや行動で気持ちを示してきました。しかし,残念なことに,ウクライナとロシアをはじめ,今この瞬間にも対立している国や地域があります。
カトリック教会では,教皇フランシスコが来日した翌年の2020年から,9月1日から10月4日(アシジの聖フランシスコの記念日)までを,「すべてのいのちを守るための月間」と定めています。
最近は,子ども達と一緒に「すべてのいのちを守るためのキリスト者の祈り」を唱えるたびに,自分は何ができたのだろうと感じ,無力さと情けなさで何か複雑な気持ちになります。しかし,これからの世界を生きていく子ども達のために,大人が諦めてはいけないと感じます。

さて,今週は,1・2年生がペアで山の家学習を行いました。今回の活動は,「水の不思議を見つけ,水と仲良くなる」「パートナーとの交流でより仲良くなる」「サツマイモの苗の観察(1年)」「秋見つけ(2年)」の取り組みでした。自然の中で,土や草花,生き物に触れ,パートナーと協力しながら,さまざまな経験と生きる知恵を学んだことでしょう。 
「行ってきまーす!」と元気な声とニコニコ笑顔でバスの車内から手を振る子ども達を,バスが見えなくなるまでシスターと見送りました。
子ども達の笑顔があふれる地球になるように,ともに祈り続けましょう。

校長 原山 稔郎