9月に入り,朝夕の気温が下がり涼しさを感じます。耳を澄ますと秋の虫の鳴き声が聞こえてきます。日中は,まだ暑い日がありますが,ゆっくりと季節は夏から秋へと移りつつあります
 明日9月10日は中秋の名月です。お月見のお供え物といえば,真っ先に思い浮かべるのが「月見団子」。月を眺めてお団子を食べる風習は,平安時代に中国から伝わったとされています。
 そして,月を眺めると思い出されるのは,宇宙飛行士が人類初の月面着陸をしたアポロ11号と月の石です。当時小学生だった私は,月に着陸する様子をテレビで見て大変驚きました。月の石は,次の年に大阪で開かれた万博で,アメリカ館に展示されて話題を呼びました。
 現在は,1972年のアポロ17号以来,半世紀ぶりに宇宙飛行士の月への着陸を目指す国際プロジェクト「アルテミス計画」が,2020年10月,アメリカを中心に,日本,イタリア,オーストラリア,UAEなどの8か国(2022年6月20か国)でスタートして,2025年を目標に進められています。また,初めての女性飛行士,日本人宇宙飛行士の月面着陸も検討されています。さらに,2030年代には,月を拠点として火星に有人着陸することも見据えて計画されています。
 無人宇宙船を搭載した大型ロケットの打ち上げが,故障のため9月4日再び延期されましたが,今後,壮大な夢のある計画に注目したいと思っています。
 さて,明晩のお天気が気になります。予報では、京都は雲が広がりやすいようです。秋の心地よい夜風と虫の声に,季節の移り変わりを感じながら,美しい月を見ることができるでしょうか。


中秋の名月(2022年9月10日22時撮影)

校長 原山 稔郎