今週,5年生は広島を訪問し,平和について学んできました。私も児童の引率で久しぶりに広島を訪れました。
 原爆や核兵器,戦争の悲惨さなどについて,一人ひとり事前学習として調べていきました。広島に行く1週間前,5年生に「平和とはどんな状態のことだと思いますか」と聞いてみると,「戦争が無い」「差別が無い」「核兵器や武器が無い」「不安や心配が無い」「仲がよい」「楽しい」「安全」「家族がいる」「食料がある」「助け合う」「学校に行ける」など多くの答えが返ってきました。
 平和学習当日はお天気にも恵まれ,平和記念公園では,多くの記念碑を回り,子ども達は語り部さんのお話を熱心に聞き,メモをとっていました。午後からの平和記念資料館見学では,実際の原爆の被害や核兵器の危険性,広島復興に向けての人々の努力など,自分の目でしっかりと見て,有意義な時間となりました。
 そして,カトリック幟町教会(世界平和記念聖堂)を訪ね,カトリック広島司教区の三宅仁孝神父様に「平和を願う祈り」の集いを司式していただきました。神父様のお話を聞き,平和について考え,過去の戦争や原爆の犠牲になった人々に思いを馳せるとともに,現在も地球上で続く争いの早期終結を心から祈りました。また,今の生活に感謝しながら,自分を見つめ直すことの大切さを学び,平和への世界的な視野を広げることができたことでしょう。
 事前学習の上に積み重ねた今回の学びをさらに深め,平和な世界を築く一人として行動していってほしいと願っています。

校長 原山 稔郎