財団法人日本英語検定協会主催の 2010 年度第2回実用英語技能検定で、5年生の木下航希君が、最難関の1級に見事、合格しました。これは、快挙です。実用英語技能検定、いわゆる英検の一番上のグレードの1級は、大卒・社会人のレベルで、合格率は7、8%と言われています。受験生には、英語圏への留学生や帰国子女ももちろん含まれています。

在外で磨いた英語力、国内で培われた最高水準の力が試される舞台です。

 また、以前は1級の下のグレードは2級でしたが、今は、準1級が設けられています。それは、2級が受かったとしても、1級に合格することの難しさを示すものです。

 1級は一次・二次試験の2ステージですが、一次試験に出される語彙の難しさは国内の大学入試の英語の問題を上回るほどと言われます。二次は面接で、与えられたトピックについて、自分の考えを伝えなくてはなりません。今回の二次では、喫煙禁煙問題が出されたそうです。合格にふさわしい答えを木下君は流暢な英語で話したのでしょう。

月曜日のテレビ朝礼で、この素晴らしい結果が全校に報告されました。その中で、木下君からコメントが紹介されました。

 「僕は英検1級を小学生の間に取ることを目標に頑張ってきたので、今回、合格できてとてもうれしいです。毎日、勉強したかいがありました。英語の勉強のコツは、とにかく たくさんの本を読むことです。読書を通して、日本語も英語も豊かになると思います」

 

 家での読書について、おうちの方に尋ねてみました。  

 「 息子は3歳という低年齢で帰国しておりますので、英語の音声を獲得していたというアドバンテージはありますが、それよりもむしろ、英語の音声をベースにして読書で英語力をつけたという点が合格につながったのだと思います。息子の英語力の伸長はこの読書力に負うものが大きく、これが日英両国語を学習レベルで身に付けることができた要因ではないかと思います。また、ノートルダム学院小学校という良い環境に恵まれ、先生方の励ましがありましたことには大変深謝しております」

 ひとことで読書といいますが、よほどの努力がともなった読書だったのでしょう。

 木下君、あらためて合格おめでとうございました。