3月10日の夕方、60人近い親子連れを乗せた2台のバスが学校を出発しました。行く先は山科区の京都大学大学院花山天文台です。本校父母の会のはからいで、夜からの天文学教室が特別に催されたのでした。

親子は3つのグループに分かれ、①大型望遠鏡による月の観測②天体についてのお話③4次元デジタル宇宙シアター見学 の3つのプログラムに交互に参加しました。

 

 

 

 

 

①は、時刻によって月が見え隠れしましたが、冬空にくっきりと浮かび上がった 時に望遠鏡をのぞき込んだ子ども達からは大きな感嘆の声が上 がり、観測ドームの中に響き渡りました。

②のお話は、京大の先生による詳しいもので、内容的に難しいところもありました。しかし、さすがに天文に興味のある子ども達だと思わせるほどの集中した態度でお話に聞き入っていました。

③は、最新技術と最先端研究の粋が集められた4Dシアターでした。宇宙の端近くまで人類の研究が及んでいることや、宇宙の中で地球がいかに小さな存在であるかなどが、視覚的・立体的に知らされました。

 

3つのプログラムがそれぞれ違う場所でおこなわれたので、外を移動する時間が ありました。「オリオン座のあの星が他のよりずっと地球から遠 いところにあるん や」と、習いたての知識を夜空で確かめる声も聞こえてきました。気温4度と、この時期には珍しいほどの厳しい寒さでしたが、その中で見上げる星はいつもとは違った感じを与えてくれたと思います。

 全員が集まった終わりの会で、父母の会の長谷川会長から子ども達へ「君たち の中から将来、偉大な天文学者が現れることを期待しています」

とのごあいさつがありました。

長谷川会長をはじめとする8人の本部役員の方々にとっては、任期最後のお勤めとなりました。この2年間、バザーや講演会などの定例の行事に加え、料理教室、放射線の実験、山の家での植物観察、そしてこの日の天文学教室のような、親子で楽しめる特別な行事を、新たにしかもたくさん催してくださった父母の会本部役員の皆様には、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

-講演やシアターは暗い場所での活動でしたので、写真撮影ができませんでした。

 ご容赦下さい-