9月16日、保護者会に京都大学総合博物館 准教授の塩瀬隆之先生をお招きし、ご講演いただきました。

塩瀬先生はコミュニケーションについて研究をされています。本校児童の保護者でいらっしゃることから今回のご講演が実現しました。

「好奇心の部屋:子どもが学ぶ環境づくり ~学びの天才がもっている好奇心を徹底的に信じる~」と題したご講演には、たくさんの保護者の方が出席され、NDシアターは満席になりました。

“知っている”、“わかっている”と思っている事柄であっても実はよくわかっていない― など、実例を挙げてのお話にはあらためて気づかされることがたくさんありました。

知っていると思っていたシマウマのしまを絵に描こうとすると意外とわかっていなかったことに気づきました。その後、視覚に障がいのある人に説明するつもりで、映し出されたシマウマのしまを見ながらそれを「言葉」で説明し、スクリーンを見ていない人に伝えて絵にしてもらうという作業をグループごとに行いました。
ただ見ていた時とは違い、観察力を持って見ることで発見がありました。さらに言葉で伝える難しさもわかりました。

まずは子どもの言葉に耳を傾け、相手の論理を尊重して聴く、そして、子どもの発見につきあい、“何でも楽しむ力”を育て、子どもの好奇心を守るのが親の役目である― このようにお話しくださいました。

子どもとの接し方をふり返る良い機会が持てたのではないでしょうか。
塩瀬先生、子育てのヒントがたくさん詰まった貴重なご講演をありがとうございました。