日本の伝統文化教育は、本校の特長のひとつですが、このたび、その実践と成果が認められ、財団法人京都私学振興会から「京都私学振興会賞」(*)を受賞しました。受賞理由は、上の賞状の写真にあるように、「礼法学習の取り組みを通して、日本の伝統・文化に対する児童の関心を高めるとともに、茶道を通じた、もてなしの心や感謝の心を育む教育の実践」です。
実践者は本校教員茶道部です。

 同部は、女性教員有志で構成され、シスターカーラとシスターアグネスの指導を受けながら、校内で茶道のお稽古を重ねております。その結果、1000人の児童を対象にした礼法学習の指導は、外部講師を依頼することなく本校教員が行っております。これは全国的にも類を見ない取り組みです。

 上記部員を中心に年3回の礼法週間や1年生の大茶会、5年生の食礼など、伝統文化教育として礼法学習を推進しており、学級担任とも協力して子ども達が学習したことを生活に生かせるように指導を展開しております。

<年3回の礼法週間>
<1年生 大茶会>
<5年生の食礼 ― たん熊北店の栗栖様からひとつひとつのお料理のお話をうかがいます>


 「宗教性と国際性」をモットーのひとつとしている本校ですが、国際性の育成のためには、英語の習得だけで終わってはなりません。わが国の伝統文化について、体験的に学び、和の精神に触れることが、異文化理解の基礎と考えております。そして何よりも大切なことは、本学の建学の精神である「人や自然の全てに敬意を持って向き合う」心の教育として礼法学習を位置づけ実施しております。

 この度は、このような賞を頂くことができ感謝申し上げると共に、この賞に報いるよう今後も全校的に一層充実発展させたいと考えております。


(*)私学振興賞の本校の受賞歴は次の通りです。

第1回私学振興賞        本校国語部
    第3回私学振興会奨励賞    一柳丞教諭