日ごとに朝夕の冷え込みが増してきました。学校の屋上からは,比叡山や大文字山など周囲の山々が色づき始めたのが見えます。そして日没の時刻が早くなり,夕方5時を過ぎると急に暗くなり,すっかり秋が深まってきました。
 4月から実施してきました本校の教育活動の特色の一つ,子どもたちが大好きな山の家学習も,今月で終了です。山の家は,本校からバスで約30分の滋賀県大津市にある野外施設です。37年前から山の家を利用した体験学習を実施していますが,学校と違いチャイムが鳴らないので,時間に縛られず,自然の中で開放された気分で体験学習ができることは,今も昔も変わりません。机上の学習の知識だけではなく,ホンモノに触れる体験は,友だちと共に成長したり共感したりすることができ,大きな学習の成果を上げてきました。たまに昔の教え子たちに会いますが,異口同音に「山の家が楽しかった」と言います。
 今週は,3学年が山の家学習を行いました。月曜日に3年生が「秋の自然を観察しよう」というテーマで,秋の生き物や,植物の観察を行いました。水曜日には6年生が,図工の授業で縄文土器をイメージして作製した土器を,野焼きで焼き上げました。昨日は2年生が,山の家の不思議なことやものを探す活動をし,大きく成長したサツマイモを収穫して帰ってきました。
 最近は,山の家学習でもICT機器を使った活動や,SDGsと関連付けた環境問題や資源への取り組みも行っています。今後も,今までの学習にとらわれない新しい発想の体験学習の充実と進化にご期待ください。

校長 原山 稔郎