彩り鮮やかな花が咲き,新緑の美しい季節になりました。そのような5月を教会では聖母月と呼び,聖母マリアに祈りをお捧げします。聖母マリアはご存じの通りイエス・キリストの母です。フランス語でNotre Dameはわれらの貴婦人という意味で,聖母マリアのことを指します。
 教皇フランシスコは,5月の「聖母月」を通して,世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症が拡大する中で,パンデミックの終息を願って,ロザリオの祈りを唱えるよう全世界に呼びかけています。毎日,ローマ時間の午後6時(日本時間は翌日午前1時)から,世界の聖母聖堂などでロザリオの祈りが行われています。イスラエルのナザレ(4日)やポルトガルのファティマ(13日),フランスのルルド(18日),被爆マリア像のある長崎の浦上教会(21日)などからの祈りが,毎日バチカン放送で配信されています。
 聖母の名をいただいている本校でも,ロザリオの祈りを捧げ,病床にある人たちのため,医師や看護師などの医療関係者のため,経済の悪化で苦しんでいる人たちのため,そして,一日でも早くワクチンが全世界に行き渡り,感染症が終息しますようにと,聖母マリアの取次ぎを願いたいと思います。
 今年も講堂に児童が集まることはできませんが,19日にTV放送で,「聖母月の祈りの集い」と「聖母月のミサ」を行います。皆様も,児童と共に心を合わせて祈りを捧げていただければ幸いです。

校長 原山 稔郎