カトリック教会では,10月はロザリオの月と呼ばれています。今年もコロナ下のため,聖堂に集まることが難しいので,朝のテレビ放送の中で全校そろってロザリオの祈りを唱えてきました。スタジオで,宗教生活委員の児童のリードのもとお祈りが始まり,ロザリオの玉を繰りながら,主の祈りを1回,アヴェ・マリアの祈り10回,栄唱1回を唱えます。
 「コロナウイルス感染が,1日も早く終息しますように」「おじいちゃんの病気が治りますように」「世界が平和になりますように」「運動場でマスクなしで遊べますように」・・・。祈る前に,子どもたちは「意向」を考えます。意向とは,誰のために,何のために捧げるかということを心に思うことです。その意向をマリアさまが神様へ取り次いでくださることを願いながら,声を合わせ,心を合わせて祈ります。
 1年生は初めての参加です。水色やピンクなど,様々な色や形の玉が並んだロザリオを手にした子どもたちは,嬉しくてたまりません。ロザリオはアクセサリーではなく,お祈りの道具だということや,お祈りの仕方,ロザリオの扱い方を宗教の時間に学びました。毎日,一生懸命お祈りをしている姿を見ていると,心が洗われる思いになりました。
 祈りの力を信じて,自分のためだけではなく,人のために祈る心を忘れないで成長してほしいと願っています。

校長 原山 稔郎