長い夏休みの間静かだった学校に、30日から久しぶりに子どもたちの声が響き渡っています。
 今年の夏休みは昨年と同じく、例年の夏休みのように、外出することも難しかったかも知れません。
 そんな中、東京でオリンピックが開かれました。医療従事者の方々が必死に働いておられるコロナ下でのオリンピック開催については、いろいろな考えがありますが、テレビはオリンピックの放送一色になりました。
 私は中学、高校時代にサッカーをしていたので、今でも一番サッカーが気になります。テレビの前で応援しましたが、残念ながら3位決定戦でメキシコに敗れ、期待されていたメダルの獲得はかないませんでした。20歳の久保選手が、「今までやってきて、こんなに悔しいことはないし、この気持ちを忘れないようにしたいと思います」と悔し涙を流していたのがとても印象に残りました。
 水泳や陸上、その他にもいろいろな競技がありましたが、スケートボードは10代の選手が大活躍していたのにもびっくりしました。
 そして、今、パラリンピックが開かれています。パラリンピックは、体にいろいろな障害がある人のスポーツの国際大会です。京都府からは、競泳、車いすバスケットボール、シッティングバレーボールに3人の選手が出場されています。ふだんはなかなか障害のある方々のスポーツを見る機会はありませんので、いい機会となりました。
 さて、新型コロナウイルス感染症は、ここにきて第5波と言われ、今までよりもさらに感染者が増え続けています。感染者の過去最多数が更新され、病院に入院したくてもできない状態が続き、医療従事者の方々は、本当に大変な状態となっています。
今までのウイルスは子どもにはあまり感染しませんでしたが、感染力がとても強いデルタ株は、子どもも感染します。症状が出ていなくても、感染した子どもが家に帰り、おうちの人に感染させてしまうこともあります。感染防止のためには、マスク、手洗い、消毒、人と人との距離をとる、などの基本を今一度確認して、学校生活を再開しました。一人ひとり大切なみんなの命を新型コロナから守るために、自分にできることを精一杯やっていくしかありません。
 来週からは、感染防止対策として、対面授業とオンライン授業を併用して行います。大変な中で始まった前期後半ですが、優しさと祈りを忘れずに、元気な心と笑顔で過ごしてほしいと願っています。

校長 原山 稔郎