「ND校舎お別れの会」 ~喜びと苦悩の準備~

  来る5月22日(日)、毎年恒例の「同窓会代表理事会」が本校NDシアターにて行われます。例年は6月に行われるのですが、本年度は、60周年記念の校舎建て替えが本格的に始まるため、この代表理事会も開催時期が早まりました。

 今度の理事会の最大の議題は、6月26日(日)に行われる「『校舎お別れの会』について」です。同窓生約8000人にとって、心の拠り所であったこの校舎の建て替えが始まる前に、一同集まり、感謝とともに校舎に別れを告げようというものです。今のところ、この懐かしい校舎・教室で、旧教職員の先生方にもお越しいただいて、先生方の授業を受け、給食を頂く、という企画です。

【 現在の通称『新館』(東側校舎)の一部 ~御聖堂・サイエンスコーナー・理科室~ 】

 同窓生約8000人、上は60歳超~下は13歳まで。年齢や参加人数を考慮して、1期生から、大体10期生ごとに、授業が行われます。

 私は同窓生で、現教職員なので、24期生として授業を受け、若い同窓生たちに授業を行う予定です。他に授業をなさる先生と 「すすんで、喜んで、悶々と、苦しみながら、楽しく授業をしましょう。」と話しました。訳の分からない日本語ですが、私たちの心の中は、まさに、この言葉通りなのです。私達教職員にとって、同窓生と会うのは、懐かしく、嬉しく、楽しいことです。同時に、大切な大切な卒業生たちの心に残る授業になるように、通常業務の忙しさの中、悶々と苦悩しながら、アイデアを搾り出して準備することは、正直、楽なことではありません。

 「がっかりさせてしまったら、どうしよう…。」「きっと、あの子達だから助けてくれるはず。」両方の思いを持ちながら、今、授業を考えています。カリキュラムに沿って、教えるべきことが明確な普段の授業準備の方が、案外考えやすいのかもしれません。

 この思い出の詰まった校舎・教室で、当時の思い出があふれ出すような授業を…と今、まさに「産みの苦しみ」を味わっています。

 同窓会理事会の役員の方々も、お忙しい中、時間をつくって、ご準備くださっています。この方々も、「産みの苦しみ」をあじわっておられるのではないでしょうか。本当に、有り難いことです。

【 創立者マザーテレジアの言葉 】
「すべての神の業は、時間をかけ ゆっくりと、しかも苦しみのうちに生み出されていきます。その時、その根はたくましく張り、その花は見事です。」

この言葉通りになりますように。
「校舎お別れの会」が同窓生・ノートルダムファミリーの心に、美しい花を咲かせるものとなるようにと 祈りつつ、準備に勤しみます。

                                   5年生担任 田島 美穂