夏野菜の成長と子どもたちの成長

 

 

「せんせぇ! ナスの実が また 大きくなってたよ!!」

朝の水やり当番を終えた子どもたちが、 元気な声で今朝の野菜のニュースを教えてくれます。


2年生では、中庭のスペースを利用して、

ナス、オクラ、キュウリ、ミニトマト、トウモロコシ、シシトウの 種類の 夏野菜を育てています。

子どもたちは、クラスで担当になった野菜に、朝と夕方、心をこめて水やりをすることを 楽しみにしています。

毎日、ぐんぐんと成長する野菜たち。初夏のころは、芽が出た喜び、葉が大きくなる喜びを毎朝、話してくれました。

今は、花の色や実の成長を教えてくれます。

そして、ビッグニュースがあると、飛んで来て知らせてくれます。

 

   

 

生活科の時間に、夏野菜の観察に行くと、まだ緑の若くてツヤツヤのかわいらしいミニトマトたち、

美しく赤くなっているシシトウを発見しました。

オクラやトウモロコシは、なるほど、こんな風に実が大きくなっていくのかと、子どもたちは、興味津々 に観ています。

ナスは早く収穫したいけれど、もうすこし大きくなるのを待った方がよさそうです。

キュウリは、また新しい実を結びつつあります。

今回の観察のテーマは、前と比べて変化したところを見つけることにしました。

話し合ってみると、花の下の方に実ができていることや、葉っぱが大きくなったこと、 下の方の葉は枯れ始めていることなど

色々な変化を子どもたちは鋭くするどく見つけているのに驚かされます。

 

先日は、総合の時間に夏野菜のクッキングにも挑戦しました。
シスターに教えていただきながら、なれない包丁を一生懸命に握って、友達と協力しながら、野菜を切っていきました。

トウモロコシの実をサラダ用に一粒一粒とること、キュウリの板ずり、ナスの塩もみは、初めての体験だった子も多く、

サラダが完成したときには、達成感いっぱいの笑顔が広がりました。

毎日何気なく食べている野菜なのですが、自分たちでも育てているということを意識すると、

また違った大切な存在になるのでしょう。

普段は、野菜が苦手と言っている子も、自分たちで作ったサラダをおいしそうに食べている様子が印象的でした。

 

    

 

次の日からは、朝の夏野菜ニュースに混じって、

「ママにも、サラダ作ってあげたよ。」

「先生、お家でもサラダ作ってみたよ。めっちゃ、おいしかってん。」

「昨日、キュウリを切るお手伝いをしたよ。」

という声も聞かれるようになりました。

夏野菜を通じて、子どもたちが「植物の成長」や「食」について、

楽しんで学びを深めている様子がとてもまぶしく、かわいらしく感じる毎日です。

 

年生担任 本木 千紗子