数学は文化の発展に多大なる影響を与えてきました。

 

 そのひとつに遠近法という絵画の手法があります。この方法を用いると、より写実的に絵をかくことができます。これは 1400 年ごろイタリアの建築家ブルネレスキによって初めて数学を用いて証明され、その方法が確立されました。これがヨーロッパ中に広がり、 1400 年ごろを境に、絵画が大きくかわるきっかけとなりました。それ以前の絵画とそれ以降のものを見比べると一目瞭然です。このように数学はさまざまな時代で用いられ、その時代の文化を大きく変える力となっているのです。数学がこの世界にあったからこそ、遠近法が生まれ、その方法がつくられたことにより、たくさんのすばらしい作品がこの世界に誕生したのです。

数学(算数)を学ぶということは日常で使うためだけではなく、文化を創ってきた元を学ぶ時間でもあります。これからの未来をつくっていく子どもたちには、数学(算数)を使い、今後の文化を創っていってほしいと思います。

算数科 5年副担任 植村友紀