今月に入って、3年生はリコーダーの学習に取り組んでいます。
リコーダーの授業の初日、子どもたちは期待と不安が入り混じった面持ちで、自分の楽器を手にしていました。初めての楽器との出会いは、きっととても印象的なことであっただろうと思います。

さて、最もシンプルな管楽器とされるリコーダーですが、シンプルなだけあって、なかなか奥深いものがあります。
「吹くと何らかの音が出る」という点では一見簡単なようにも感じられますが、美しい音を出すには様々な点に配慮が必要です。正しい姿勢・息づかい・指づかい・タンギング(舌つき)など、どれを欠いても心地よい音は得られません。子どもたちが基本的な奏法を着実に習得できるように、これからも努めてまいりたいと考えています。とはいえ、まずはリコーダーと仲良くなることが第一。ともにリコーダーを楽しんでいきたいと思います。

プラスティックの筒に穴が10個。この単純な楽器の可能性には、計り知れないものがあります。たのしいとき、うれしいときに呼びかければ、きっと一緒に喜んでくれることでしょう。また、つらいとき、さみしいときに語りかければ、きっと力になってくれることでしょう。
いつの日か、子どもたちにとって、一生の友となりますように。


 

    
 
音楽科 波々伯部宏彦