1年生が入学してから2週間がたとうとしています。先週末から給食が始まり、今週からは午後からの授業も始まり、本格的に学校生活がスタートしました。何もかもが初めての1年生。初めての英語、音楽、体育、宗教の授業の前には、「先生英語って何するの?」「宗教って何するの?」と胸を高鳴らせて楽しみに待っています。

読書の時間のことです。この日は初めてノートルダムの図書館に行きました。図書館に入るなり目の前に広がる本の山に、子どもたちは目を輝かせ歓声を上げていました。図書館でお世話になるシスターテレーズマリーにごあいさつをして、子どもたちがまず行ったのは図書館の「はてな探し」です。不思議だな、これは何かなと思ったことを探すのです。5分ほど館内をぐるぐるめぐり、席に着きました。見つけたはてなを発表するときです。

「どんなことを見つけましたか?」

というシスターの問いかけに、たくさんの子が「はいっ!」と元気よく手をあげました。シスターは子どもたちを当てる前、「シスターはまだみんなの名前が分からないから名前で当てられないけどゆるしてね。」とおっしゃってから、子どもたちを当てていかれました。

すると、はじめに当てられた○○さんが、

「私の名前は○○と言います。私がはてなに思ったことは・・・」

と発表をはじめました。私はすごい!と思いました。その子は、シスターに名前を知ってもらいたいと思ったのでしょうか、それとも名前が分からないシスターのことを思ってなのでしょうか、自分の自己紹介をしたのです。その後もみんな「私の名前は○○です。」と言ってから発表をしていました。

発表のときは「はい。~です。」というふうに発表するんだよと教えているので、私はてっきりそうすると思っていたのです。(1年生にとっては聞かれたことに対して、正しくその型にはめて発表するのさえも難しいのです!)シスターの言葉を聞いて、自分の名前を言った方がいいなと感じ取ったのでしょう。小さなことですが、そんな子どもたちを見ていてちょっぴり感動していた担任でした。

 1年生は、一日一日、立派なノートルダムの子どもとして成長しています。

                                             1年担任  瀬戸 理恵