今月から衣替えして、夏服になりました。麦藁帽子に女子はタイプの違うストライプのワンピース、男子はポロシャツと半ズボン。

私が数?年前にこの学校にいた頃からずっと同じ制服ですが、当時は長ズボンもなく、男子は雪の凍てつく日でも半ズボンにソックスで登校していました。私が卒業してから再び教師としてこの学校に戻ってきて、変わったものもあれば変わらないものもあるなあ、、、と夏服姿ではしゃいでいる子どもたちを見ながら思っていました。

そして、今年度より始まった改築工事で、私が過ごした学び舎は姿を消し、新しいノートルダムが誕生します。

時代と共にどんどん変わっていく日々の中で、私が小学校の頃からずっと変わらず続けていることがあるのです。

それは、寝る前に祈ることです。当時、宗教を教えて下さっていたシスターが、「あなた方が一回お祈りする度に、病気で苦しんでいる人や、悲しみに打ちひしがれている人が、救われるのです。」と、私たちに仰いました。それを聞いて、祈るだけで人を助けることができるなんてすごい、と思った私は、それ以来寝る前に、自分の周りで悲しんでいる人や、病気の人の顔を思い浮かべながら、「めでたし聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします、、、」と祈るのが習慣になりました。

年齢が嵩むにつれ、思い浮かべる顔が増えていったり、懺悔をしたり、知らぬ間に寝てしまったりで、お祈りも不規則になっていますが、卒業してからかなりの年月が過ぎた今でも私の中に根付いている「祈る心」を私に贈って下さったシスター、そして母校であるノートルダムに心より感謝しています。最初は意味もよくわからずただ言葉を唱えていただけのお祈りが、いつしか、自分と向き合う祈りになり、そして生かされていることへの感謝の祈りに変わっていきました。

いま、この学校で毎日祈りを捧げている子どもたちの中にも、永遠に「祈る心」の灯火が灯り続けますように、今日も子どもたちと共に祈ります。

Dear Jesus,
Thank you for creating me,
Thank you for the people who love and care for me,
Amen.
(1、2年生の英語の授業のお祈りです)

英語科 西 美都子