4年 国語『ごんぎつね』は、長年親しまれてきている新美南吉の名作です。単元の学習を終えての感想を紹介します。

(本人の承諾を得て掲載させていただきました。)

『私は、この本を初めて読んだとき、ごんぎつねと兵十、どちらも心の根は優しいのだと思いました。

 ごんぎつねは、たくさんのいたずら、過ちを犯したけれど、最後は自分の犯した過ちの大きさに気が付いて心を入れ替えます。兵十の家に毎日くりをいれるということは、心から反省しているからこそできることです。

(中略)

 人は、物事をその人が犯した過ちの重さで、良い人、悪い人と決めてしまいがちですが、良い悪いを決めることが本当に大事なのでしょうか。私はこの本を読んで、過ちはいけないことですが、心から反省すれば、過ちを犯した人でも良い人にきっとなれると思いました。

 この本を読んで思ったことは、もう一つあります。

 それは、人の心は、どんな人でも良いところ、悪いところがあるということです。

 兵十は、お母さんのためにうなぎを獲るだけ優しい心がありますが、ごんぎつねを撃ってしまう過ちを起こす心もあります。でも、過ちを犯しながら、そこから成長する。これが人なのだと思いました。また、最後には人はどんな関係だったとしても、いつか許し合える時が来るのだ、と改めて思わされました。』

 

4年生担任 中西 隆英