昨日の朝のことです。

正門に立っていると、自転車を押しながら歩道をこちらへやってくる女性が目に入りました。そばを女の子が歩いています。てっきり在校生の親子だと思っていましたが、校門まで来て、その女性がこう言いました。

「このお子さんが、道で転んで手足をすりむいてしまいました」

女性はお母さんではなかったのです。そして、ご親切なことにそれまで持ってくれていた女の子のランドセルを私に手渡しました。感謝をお伝えして別れましたが、そのランドセルの重さに驚きました。「えっ、こんなに重いのを背負っているのか」と思うほどで4、5キロぐらいあるのです。女の子は3年生でしたが、「これでは、ランドセルの重さでバランスを崩しても仕方ないだろうな」という重たさでした。

 毎朝、早起きし、重い荷物を持って通う子ども達。

大変だなあ、としみじみ思いました。同時に、子ども達の期待に応える教育を、と 気持ちを新たにさせられた朝でした。

 

校長  行田 隆一