私事で恐縮ですが、1歳半の息子は「いないいないばあ」が大好きです。隠れる場所をかえて、また私と順番を交代してと、楽しみ方も様々です。あまりに楽しいのでしょう、「いないいない…」と言っているうちからゲラゲラ笑っているほどです。

 聞くところによると、カトリックでは、「なかったものが見つかる」のには特別な意味合いがあるようです。有名な『放蕩息子』のたとえ話でも、いなかった息子が帰ってきた、と言って父親は喜びます。イエス様のご復活も、まさに「なくなられたイエス様が甦り、再び現れた」ということです。「いないいないばあ」もなんだか似ているなと、息子の笑顔を眺めながら思いました。

 

 入学して1週間が経った1年生も、毎日、ある意味「いないいないばあ」を楽しんでいます。「今日は、名札をつけることができたよ!」「(掃除で)こんなにホコリが集まったよ!」「(給食で)牛乳パックのたたみ方、分かったよ!」などなど、どうしたらいいか分かった、やり方が見つかった、という喜びを報告に来てくれます。もちろん、まだまだ知らないこと、できないこともありますが、ここからが自分たち先生の役目と、改めて気を引き締めています。「分かった!できた!」という「いないいないばあ」を、これからもたくさん引き出したいと思います。

 

1年担任 遠藤 克哉