今私は2年生の担任をしています。

 朝いつもどおり子どもたちが元気に登校してきました。

 「おや?」、教室にはいってきた女の子の制服の胸ポケットが気になりました。

 なんだか見覚えのあるしおりのリボンがちらりとのぞいています。わたしがじっとそのしおりを見ていることに気がついた女の子がお話をしてくれました。

「あのね、おねえちゃんの。はるきちゃんにもらったしおりだよ。」

 やっぱりそうでした。昨年担任していた6年生の女子がパートナーに作ってプレゼントしたしおりです。彼女は卒業していったパートナーのお姉さんを思いだし、そのしおりを胸のポケットにいれて学校に来たのでした。

  じつは、卒業式翌日の朝早く、誰もいない6年生の教室に、パートナーのお兄ちゃんをたずねて走ってやってきた男の子もいます。

 入学したての1年生にとってパートナーはなんと大きな存在でしょう。嬉しいとき不安なとき、6年生のお兄さんやお姉さんがそばにいてくれる。そんなすばらしいパートナー制度があるノートルダム学院小学校は素敵だな。と改めて思いました。

 昨年の6年生のパートナーはもう卒業してしまったけれど、ふたりをつなぐ目に見えぬ絆は、きっといつまでもいつまでもつづくでしょう。卒業生のみなさん、ノートルダムを思い出したら、あなたのパートナーに会いに来てあげて下さいね。2年生がたのしみに待っています。

2年生担任      鎌田 裕子