給食室では1000人分近くの給食をしているので、食器が一斉に返ってくると、多い日だと3000枚になることも...。
 沢山の子どもたちが返却に来てくれます。『ごちそうさまでした。』『ありがとうございます。』『おいしかった!!』と声をかけてくれる子どももいれば、苦手な食べ物があったのか、半べそで来る子ども、1年生を見守るように連れてきてくれる6年生等々...、毎日、子どもたちとの出会いを大切にしています。
 最近、とても気になることがあります。クラスで集めて返却してくれる器。遅れて自分で持ってくる器。『ゴムベラした?』『ご飯粒がいっぱいついてるよ。』... と、よく注意をするのです。本当はゴムベラをしてきて欲しいのではありません。ゴムベラをすることも大切ですが、気づいて欲しいことがあるのです。
 食事の前と終わりには、とてもすばらしいお祈りをします。

『神様、この食事の恵みを心から感謝します...』 

せっかくこの様な心のこもったお祈りをするのですから、自分の器の中のご飯を一粒も残さず食べる大切さに気がついて欲しいのです。『一粒も残さないように食べようね。』『クラスでお話してみてね。』などと気がつけば、一人一人に話かけています。
 一粒のご飯の大切さを、もっともっと気づいてもらいたいから...。
ぜひ、ご家庭でも食事の時に、ごちそうさまする前にお茶碗、お皿の中を見て、『きれいに食べられたかな?』などと会話していただければと思います。

給食室 中村 真由子