「スイミーは考えた。

 うんと考えた。」

 これは、2年生の国語の教科書にある、皆さんおなじみの名作「スイミー」の1フレーズです。

 「スイミー」を学んだ子どもたちは「うんと考え」ました。どうしたら合同合宿が成功するかを。

 「スイミーのように、よく考え行動し協力するクラスに!」というクラス目標の誕生です!

 でも、

 「先生、合同合宿のパートナーの1年生は『スイミー』を知らないよ。」「そうだ、そうだ、何とかしなきゃ」

 うんと考える子どもたちは、さらにうんと考えました。

 「そうだ!1年生に『スイミー』の読み聞かせをしに行こう。」

 「みんな、そうしよう!」

 何と、クラスの子どもたちは、パートナークラスへ教科書を持って訪れました。

 1回1回パートナークラスを訪れる度、少しずつ、お兄さんお姉さんの顔つきになっていく子どもたち。

 この子どもたちの心の成長は、1・2年合同合宿、そして合宿のクラス目標ポスターづくりにつながっていきます。

 合宿では、スイミーでつながりを深めたパートナークラスの1年生と、

 ロケット作りやプール・お布団敷き等を通して、協力することの楽しさと大切さを体験することができました。

 パートナーがいてこそ協力できるということ、協力できるからこそうまくいくと学んだ子どもたちは、

 自分が学んだことを「小さな魚」に書き込みました。

 「一人ひとりの目標」と、こんな事が協力できたねという「「小さな魚」たちが集まって

 クラス目標は、立派な「大きな魚」となりました。

 一つ一つの行事、一つ一つのクラスでの出来事、一つ一つの子どもたちのつぶやき、

 これらが一つの流れとなって

  子どもたちの体験が豊かになっていきます。

 確かで豊かな体験から、子どもたちが大きく成長することを心から願っています。

              2年生担任                    鎌田 裕子