今年は大きな天災が続き、胸が痛くなることばかりです。 
阪神大震災の時は、3人の幼児・乳児を抱えて何もできないままだったことを思い出し、今回は何かしたいという強い思いがふつふつと湧き上がってきました。
思い切ってカトリック教会のカリタスジャパンを通してボランティアに申し込み、夏休みに石巻に行って来ました。

勇んで行ったのに、たいしたことはできませんでした。
しかし、短い期間に多くのものを見、多くのことを聴き、行かなければ感じられなかった多くのことを感じることができ、貴重な体験でした。

自分の微力を感じていますが、「大海の一滴」の言葉通り、多くの微力を合わせれば、大きな力になる気がします。
いつもいつも募金はできません。
何度も何度もボランティアには行けません。
でも、私たちには祈ることができます。
忘れずに祈ること。祈り続けること。

宗教の時間に私の小さな体験を分かち合いながら、子ども達と一緒に心を合わせ、祈っています。
自分の目で見た光景を忘れずに、自分にできることを模索しながら。

宗教科 原山 裕子


日和山公園より石巻の市街地を望む