6月20日は、ノートルダムの創立者マザーテレジアゲルハルディンガーの誕生日です。校舎中央にあるマザーテレジアの御像の前に、宗教科の先生が美しい籠(かご)を置かれました。籠には、子どもたちから創立者への手紙や折鶴が入っています。子どもたちは、どんなことを創立者に書いたのでしょう。「マザーテレジアさま、お元気ですか。わたしも元気です。…」など、想像してみたくなります。

マザーテレジアは、1797年6月20日、ドナウ川を上り下りして旅人や荷物を運ぶ船主のひとり娘として生まれました。幼名をカロリーナと名付けられました。

 6才になった時、修道会が経営する小学校に入学しましたが、3年後、政府によってシスターたちが追放されてしまいします。カロリーナは、学校を引き受けた神父の指導のもと、小さな子どもたちを教え始めます。これがやがて世界30カ国に広がるノートルダムの始まりです。

 私は、創立者のことを何も知らないまま、京都のノートルダムに入りました。そして、この約50年の間にたくさんの子どもたちや先生方と出会い、また、創立者が歩いたノインブルグ、レーゲンスブルグ、ミュンヘンそしてアメリカのバルティモア、セントルイスなどを訪れて、創立者につながる多くのシスターたちとも出会う恵みをいただきました。創立者の誕生日に手元にある伝記を読み返し、その恵みに感謝したいと思います。

 

 図書館担当  シスターテレーズマリー 早川