本年度、本校の算数部教諭が学会で発表する機会が2回ありました。その内容をご紹介します。

6月に行われた数学教育学会夏季研究会において、「かけ算の意味を梃子(てこ)としたわり算の導入」と題し、3年生の算数の授業での実践研究を本校算数部教諭が発表しました。

 

学習指導要領では3年生の後期に指導される「あまりのあるわり算」ですが、今回は3年生の前期前半に指導した際の実践研究を発表しました。かけ算とたし算を用いて整数を表現する学習を行い、わり算の意味を指導することにより、あまりのあるわり算を体系的に把握でき、検算の方法も確実に理解できることが、この実践の結果、わかりました。

 

この指導計画にのっとったわり算の学習の最後の段階の発展学習として、「わり算とかけ算の工夫」という授業が、今週、研究授業として行われました。その様子はこちらでご紹介しています。

また、8月に行われた国際教育学会シンポジウムにおいても、「小学校教育の可能性を探る」と題したパネルディスカッションに本校算数部教諭が参加しました。(昨年度の国際教育学会での本校教諭の発表の様子はこちらをご覧ください。)

今年は「算数教育を通した学力向上の取り組み」というタイトルでプレゼンテーションを行い、

  • 学力定着のために回を重ねて行われるテスト
  • 子ども達の自信につながる数検団体受検
  • 指導要領の該当学年にとらわれず、子どもの発展段階を第一に考えた授業
    (1年生から始める九九の学習、3年生から始める比の学習など)
  • 高学年の習熟度別指導

など本校での実践について発表しました。

 
 
<「算数教育を通した学力向上の取り組み」 プレゼンテーション資料の一部