4月19日、本校近くの植物園北遺跡の発掘調査の現場を5年生が見学させていただきました。

北山通りをへだてて本校グラウンドの真向かいの工事現場で発掘調査が行われ、遺跡が発掘されました。この発掘現場を埋め戻してしまう前に、ご厚意により見学できることになりました。このような機会はまたとないことです。

校門を出て北山通りを渡り、すぐに現地に着きました。京都市埋蔵文化財研究所の研究員の方々が迎えてくださいました。遺跡の中に入って見てもよいことや、様々な遺跡の出土品を手に取って見てもよいというお話を聞いて、子ども達も少し驚いた様子です。

 
 
3つの班に分かれて、見学させていただきました。竪穴式住居の柱の跡、掘られた穴や溝の跡を説明を受けながら見て回りました。1300年も前にこの同じ地面の上に立って、生活していた人がいたこと、それを現代の人が掘り起こし、研究して解き明かしていくこと― 遺跡の真上に立って、地面から歴史を感じながら想像力をめぐらせました。

 
 

穴の中に降りてもいいと言っていただき、興味津々で穴に入っている子どももいます。案内してくださった研究員の方の中に、本校卒業生のお母様もいらっしゃいました。どの研究員の方も小学生にもわかるよう、ご説明くださいました。
 

<右の写真の後ろに見えているのは本校校舎、本館とプール棟です>

 
遺跡や発掘調査についても、丁寧に教えてくださいました。「遺跡」とは「昔の人々が地面に残したもの」だそうです。植物園北遺跡は上賀茂、松ヶ崎、下鴨に広がる集落の跡なのだそうです。発掘調査に使う道具も見せてくださいました。 
 
 
出土した土器を手に持たせていただきました。この地面の下から出土したと聞くと、もはや足元の石ころさえ、土器の破片や石器に見えてきてしまいます。
 
 
京都市埋蔵文化財研究所で出土した遺物の数々も実際に手に取って見学させてくださいました。めったにない貴重な機会なので、全員が土器や石器、木片などにそっとさわらせていただきました。研究員の方々は、どんな質問にも親切に答えてくださいました。 
 
 
 
貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様に感謝申し上げます。