私が担任をしている 3 年生の教室の机や椅子はとても小さく、前後の間隔が狭い時などは「これで苦しくないのかな」とたびたび思います。金曜日の委員会活動で、 6 年生がその教室にきて椅子に座るのですが、その姿はまるでオモチャの椅子に座る大人のようで、いつも微笑ましく見ています。

 

明日、 6 年生が本校を卒業します。私自身、キッズサッカーで、入学当初から知っている子どもや、昨年の本校での教育実習で出会った子どもが多数いる、思い入れのある学年です。彼らの 6 年間の学校生活を間近で見てきたわけではありませんが、先日行われた 6 年生を送る会での涙を流す姿から、彼らがかけがえのない時間や思いを仲間や教職員と共有してきたことが、とても強く伝わってきました。

 これまで卒業式に向けて何度も練習を重ねてきましたが、練習では感じることのできない思いが、明日の本番でそれぞれの胸にあふれ出ることでしょう。素晴らしい式に「する」のではなく、そういった一人ひとりの子どもたちや教職員の思いで、卒業式が素晴らしい式に「なる」のだと思います。

 

 今、担任をしている子どもたちが、 3 年後に羽ばたく姿も想像しながら、立派に巣立っていく 6 年生を見届けたいです。

 

 

 3 年生担任 髙野北斗