ノートルダム学院小学校では、カトリックの行事や歴史にあわせた月目標が決められています。テレビ放送や学級活動などで折に触れて話題にし、その意味を考えています。

  1月の月目標は、「平和」です。平和・・・戦争がなく世の中が穏やかなこと、争いや心配事もなく穏やかであること。日本で生活しているわたしたちにとっては、戦争がないことは当たり前で、世の中は一見おだやかです。しかし、世界に目を向けると、緊張状態が続いている国や、紛争で生活がおびやかされている人々がいます。戦争がない日本でも、心穏やかに過ごせない人がいるかもしれません。そして、私やあなたは・・・果たして平和に過ごせているのでしょうか。

 

 あたたかい家に住み、毎日の食事ができて、学校にも通うことができる私たちは、当たり前のことに感謝できていないような気がします。満たされているいろんなことを気にも留めず、少しのことで腹を立てたりわがままを言ったりしています。苦しんでいる世界のたくさんの人々のことを知っているのに、です。現状に満足することなく高みを目指すことは大切だと思いますが、今いただいている(もしくは自分でつかみとった)たくさんの恵みに感謝してこそ、穏やかな「平和」が訪れると私は考えます。

 

 さて、今のクラスですごすのも残り2ヶ月あまりとなりました。歴史のあるこのノートルダム学院小学校でたくさんの子どもたちに出会えて、一緒に学習したり話したり笑ったりできること・・・当たり前のことですが私にとっては大きな恵みです。「前も言ったのにまだできてない!」と、つい言葉を発してしまいがちですが、そんなときこそ子どもたちと共にいられることこそ平和だということを思い返してみようと思います。平和なクラスを目指して・・・。

 

2年担任  秋田 幸絵