10月20日(水)、5年生は山の家に行ってきました。

今回の山の家学習のテーマは「古代人の生き方を学ぶ」。

5年生は後期から社会の時間は「歴史」の学習に入っています。
「縄文人は貝塚を作って、そこにいらなくなったものを捨てていたんだよ」
「たて穴式住居という家を建てて、そこで生活していたんだよ」と、
資料集やテレビの画面を見ながら古代人の生活を思い浮かべるのですが、
なんせ今から何千年も前の話です。なかなか想像できません。
そこで、「山の家」で当時の生活を再現しよう!となったのです。

まずは大きな竹を切って「竹の器」作り(ちょうど竹の節が器の底になります)、
それから、細く割った竹を紙やすりで磨いて「竹の箸」を作りました。
 
さらに、その器に入れて食べたのは「うしお汁」(アサリと塩だけで作ったお汁です)。
食べ終わったあさりの貝は、「やっぱり貝塚に捨てないと」と、
地中にまとめて捨てて、『山の家貝塚』なる看板を立てました。
 
そして、その貝塚の前に堂々と立つのは「たて穴式住居」。

ノートルダムの山の家には、たて穴式住居があるのはご存知ですか?
今から20年前。当時の6年生が修学旅行で訪れた登呂遺跡を再現しようと山の家の木を切り出し、
材木やかやを運んで作ったのです。(当時高学年として在籍していた私も、かやを運んだひとりでした。)
それから20年が過ぎ、たて穴式住居の中に入った今の5年生は、「わぁ、すごい。頑丈にできてる!」
と20歳上の先輩に敬意を払いながら、古代人の生活に思いをはせて、山の家の体験学習を行うことができました。
 

教室の授業だけではなかなか伝わらない事も、こうやって実際に苦労して食器を作ったり、
うしお汁をいただいたり、たて穴式住居の中に入って温度や湿度や雰囲気を体感したりすると、
ぐっと学習の理解が深まります。
体験学習の大切さを実感しながら、今日一日を終えるのでした。

5年生担任 社会科担当 一柳 丞