20 日、 6 年生は去年 から続けてきた平和学習の一環として広島へ行ってきました。被爆者の方々の体験話、平和記念資料館の見学、原爆の子の像前での祈りの式、世界平和記念聖堂(カトリック幟町【のぼりちょう】教会)訪問など、多くの貴重な経験をしてきました。

 平和公園へと向かう途上で、原爆ドームを見たある子どもが「あれっ、原爆ドームって小さいな」とつぶやきました。確かに、建物自体は小さいかもしれません。しかし実物の近くに立つと、その存在感の大きさに驚かされます。65年前、このドームは原爆の直撃を受け、そこにいた 人々は跡形も無く、何の言葉も無く亡くなっていきました。歴史の波に翻弄された人々と原爆ドーム・・。無念だったでしょうし、悔しかったでしょう。建物は小さいですが、その建物が存在することの意味は実に大きいものだと改めて感じました。

最後に訪れたカトリック幟町教会の聖堂へと続く玄関扉には、「平和への門は隣人愛である」という言葉が刻まれていました。未だ世界から戦争や対立が消えることはありません。この言葉の意味を考え、世界平和を願い行動することのできる子どもへと、成長してほしいものです。

   6年生担任 松谷如雪